指導にあたる講師陣は、浜学園において、自ら灘中オープンや公開学力テスト等の模試や教材を作成し、最高レベル特訓・小6Vクラス・最難関コース等を担当してきました。在職してきた十数年の間に、灘・洛南・洛星をはじめとする難関中を目指す子供たちの夢の実現を助け、多数の合格者を送りだしてきた実績を持っています。
中西 洋三 先生 (算数・数学)
幾何の問題を解くには、与えられた条件からの推理と、求める結論からの逆算の両面から考えを進めていきます。算数では、灘中の他にそういった幾何の問題が出題されることは少ないですが、この方法は算数や数学の問題を解くときだけに用いるものではありません。現状から何をすればいいか、達成したい目標を叶えるには何をすればいいかという両面から計画を考えるということは、問題解決の根本です。しかしこれは、子供にはとても難しいことです。先の目標で明確なものがあまりないのです。
中学入試は、この目標が明確になるので、自分を見つめ直して成長する良い機会です。そして、中学,高校と進学していく中で子供たちが自分で考えたそのとき、目標達成の助けになれればと思い指導しています。
佐賀 博文 先生 (理科)
理科では様々な現象を題材に問題が作られます。それらの問題を解くためには関連する知識を覚え、背景にある原理や規則性を理解することが必要になってきます。しかし、実際には内容の理解は不十分でも、類似する問題の演習を繰り返すことによって経験や感覚から短時間で正解に辿り着ける場合も少なくないと思います。
試験で得点するためにはどちらのアプローチが良い悪いではなく、両者のバランスが大事だと考えます。繰り返しの経験がより理解を深めることもつながります。「自分が納得するまで考える」「答えが合っていればそれでいい」どちらかに偏り過ぎることのないように、生徒1人1人の状況にあわせて、バランスのよい学習の進め方をご提案します。
網盛 健 先生 (国語)
ひとりのお子様が国語の読解力を身につけ向上させる取り組みについて、パターンにわけてご説明します。
第一に、「常に低空飛行」である場合。正答率の高い選択問題をまちがえ、記述は最初からあきらめて空欄にしていることもあります。その場合、読解の第一段階である「読み」に問題をかかえている可能性が高いでしょう。そこで、まずは「読み方」を「型」として徹底的に身につけるところから指導は始まります。継続的な取り組みは必要ですが、「我流」がないぶん、「型」さえ身につけられれば段階的な向上が望めます。
第二に、「波が激しい」場合。よく耳にするのは、「文章がハマればいいんですが、興味をもてない文章だとからっきしで…」という声です。これは、感覚的に読み解いていることが大きな原因として考えられます。この場合もやはり「型」が重要なのですが、「このタイプの文章はこう読む」「こう問われたらこう考えてこう答える」という「客観性」にとくに重きを置いて指導します。
第三に、「特に何もしていないが、それなりにできる」場合。ここでは、そのお子様の持ち前のセンスを尊重しつつ、こちらの「型」を「いいとこ取り」してもらうことで、さらに力を引き出し、国語を得点源とするだけの力を磨き上げます。また、文章の根底に流れるテーマや思想を知ってもらうことで、さらに深い読みにお子様を導きます。
最後に。たとえば、自転車に乗っている先生を見て「あとは各自で練習するように」という方法では、自転車に乗れるようになりません。そのためには、「こけても大丈夫なサポート」と、段階を見極めて「後ろで支え」、「そっと手を放し」、たとえ短い距離でも「乗れたことをほめる」存在が必要です。国語の問題が読み解けるようになるまでの過程も同じです。当塾にはその環境が整っております。ぜひ一度ご相談ください。